感染拡大防止の九月場所

木戸口にはモギリの親方衆の姿はなく、
入場時は検温、手指消毒、
今日の割りとともに感染拡大防止の注意事項が記載された紙がフェースシールドをした係員から手渡され…
いつもの熱気ある館内とはまるで違う雰囲気。
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桝席の中央に敷かれた座布団にひとり座ってみると、いつもここに4人で座り飲んだり食べたりしていたことに改めて驚くのでした。
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相撲界のお中元

五月場所の番付に大関として朝乃山のしこ名が載りました。

その新大関からいただいた浴衣地。

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幕内力士は五月場所前、部屋の関係者や一門の親方衆や裏方さんなどに

浴衣地を贈る習わしがあります。

いわばお中元のようなもの。

 

浴衣地が配られる季節になると、爽やかな風に誘われて出掛けたくなるのですが、

今年はなにせ「ステイ・ホーム」…

 

大関として本場所の土俵に上がれるその日まで、

いまはできる限りの稽古をして、ひたすら力を蓄えてほしいと思います。

国技館での卒業式

姪の通う大学の入学式・卒業式は例年、日本武道館が会場となっていますが、

今年は改修工事中のため、両国国技館で行われることに。

 

ちょうど今年卒業の姪。

国技館なら行かないわけにはいかないと、

オバはずいぶん前から予定をあけていたのですが…

やはり中止となってしまいました。

 

それでも、姪ははかま姿で数人のお友だちと集まり、国技館前で記念撮影。

ある意味、忘れられない卒業の日になったと思います。

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神聖なる横綱土俵入り

相撲には、神事、興行、伝統文化の継承、スポーツなどあらゆる側面があります。

これらのいずれかが欠けても大相撲は成り立ちません。

一つでも欠けたら大相撲の魅力は一気に薄れ、衰退の一途をたどることでしょう。

我われ相撲ファンは、そういうごちゃ混ぜの大相撲を当たり前のように受け入れているのです。

 

さて、このたびの無観客開催の大阪場所。

想像していた以上の違和感がありました。

観客の声援も取組を面白くする要素の一つであることを思い知りました。

 

一方で、静かな中で行われたからこそ覚えた感動も。

横綱土俵入りでは、まず行司さんの警蹕、ついで横綱の柏手を打つ音、四股を踏みしめる音、せり上がるときの足を運ぶ音、そして呼吸する音まで、普段は歓声にかき消されてしまう音たちがはっきり聞こえました。

このことによって、横綱土俵入りが神聖なるものに感じられ、大相撲が神事であることを再認識させられました。

「静かに」という意味の行司さんによる警蹕は、とても重要だったのです。

 

八角理事長の初日の挨拶のとおり、四股は邪気を鎮めるといわれます。

いい相撲を取ることばかりでなく、そんな役割も担うお相撲さんたち。

千秋楽までなんとかがんばってほしいです!