2013-01-01から1年間の記事一覧
今年は暦的にラッキーなようで、世の中は9連休のまっただ中。 相撲稼業は初場所を控えているため、年末年始に間違ってもこんなに長いお休みはとれません。 夫の部屋は29日が稽古納め、解散となり、 新年は2日に集合、3日が稽古始めだそうです。 束の間のお…
年初に、ン十年ぶりに国立劇場を訪れたら、 ご縁が復活したのか、今年はとみにお邪魔する機会が増えました。 9月には文楽を初鑑賞。 演目は「伊賀越道中双六」。 曽我兄弟の仇討ち、赤穂浪士の討ち入りに並ぶ、日本三大仇討ちのひとつです。 鑑賞前に浄瑠璃…
国立劇場では利樹之丞さんの櫓太鼓を聞けませんでしたが、 5月の両国にぎわい祭りの催しのひとつに 利樹さんを含む呼出しさん3人による櫓太鼓の実演があり、 それを国技館のエントランスホールで間近に聞くことができて、感激&感動しました。 打ち出し後…
国立劇場の今年の初春歌舞伎公演では「夢市男達競」が上演されました。 これは、河竹黙阿弥の「櫓太鼓鳴音吉原」を原作に用いて、現代の上演形態にアレンジした娯楽作。 ちなみに今年は、黙阿弥の没後120周年に当たります。 このお芝居には初代横綱とされる…
夫が歌舞伎役者Kさんと年に何度かごいっしょする宴席に、 進境著しい女形・Sさんが去年参加されたそうです。 彼もまた、大の相撲好き。 隠岐の海関のファンだそうです。 この宴席の前に相撲観戦をされていたそうですが、 なんと、後ろの桝席にたまたま座って…
以前、お相撲さんが描かれている講談について書きましたが、 歌舞伎にも「一本刀土俵入り」や「め組の喧嘩」、「双蝶々曲輪日記」など、 力士が登場する演目があります。 故・中村勘三郎さんが江戸時代の「中村座」を復活させた「平成中村座」。 去年の五月…
九州場所千秋楽の数日後、高砂部屋の宿舎では、 冷蔵庫や自転車十数台などを倉庫に運び終えたお相撲さん数人と 助っ人の“よかた”3人が、お昼のお弁当を食べていました。 「今年は寒かったっすね~。Tシャツではいられなかったっすもん」 と言ったのはTシャ…
お相撲さんは地方場所において、長い人は1か月半、短くても1か月間、各地に滞在します。 1か月とはいえ、というより1か月ともなれば、冷蔵庫や洗濯機をはじめとする大型の生活用品や、 彼らの足として欠かせない自転車が必要になります。 これらはもちろ…
そういえば、「あの話面白いからブログに書いてよ」と夫からリクエストされている話がありました。 夫と知り合う少し前に、長らくお世話になっている、ある部屋のマネージャーをされていたKさんと、 たまたま高砂部屋のお隣の喫茶店でお茶をしていたときのこ…
若かりしころ、オーストラリア滞在中にお世話になったMさんご夫妻。 長年シドニーに暮らしていらっしゃいましたが、10年ほど前に帰国されてからは福岡にお住まいです。 6年前の11月末のある日、妻Y子さんがクルマを運転中、 いつものようにあべちゃんのラ…
さて、引退翌朝は、各紙そろって社会面で大きく「最年長力士引退」を伝えました。 スポーツ紙のほうが扱いが小さかったので、 これは相撲のニュースというより、社会的事象ととらえられたのでしょうか。 主要な全国紙に写真入りで掲載されたためか、 12月に…
夫は6年前の九州場所をもって引退しました。 最後の相撲は13日目だったので、6年前の昨日ということになります。 その2、3日前に、日刊スポーツが夫の引退をほのめかす記事を掲載したせいか、 午前中の館内はいつもは静かなのですが、この日はお客さんも心…
活動拠点を福岡に置くあべやすみさんは、「あべちゃん」の愛称で親しまれています。 部屋のパーティーの司会をしてくださっているご縁で、 九州場所の折にはしばしば部屋にもおいでになるそう。 6年前の九州場所を限りに引退した夫のために、 現役時代から…
(クンクン→バタン)×3 の犬の話は、思い出すたびに、そして誰かに話すたびに笑っちゃいます。 しかし何度も笑っているうちに、何かこの話は出来すぎているように思えてきて、 作り話なんじゃないかとの疑念が…。 夫にぶつけてみると、胸を張ってこう答えま…
九州場所を数日後に控えた、ある晴れた日のこと。 高砂部屋が宿舎にしているお寺の参道脇には、 汗に湿った黒い稽古まわしが並べて干してありました。 その光景はまるで昆布の天日干しです。 そんな昼下がり、境内に犬の散歩とおぼしきご婦人がやってきまし…
はじめてお相撲を見に行った人の観点というのは意外性があって、興味深い感想が聞けるので、 観戦後にごいっしょする機会をつくるようにしています。 みなさんに共通するのは、大興奮状態であること。 話したいことがたくさんあって、雄弁であること。 福岡…
自分のまわりで起こっていることがスローモーションに見え、 頭が冴え、判断力、瞬発力が鋭くなる。 そんなことをこれまでに二度経験しました。 原付バイクの練習をわが家の車庫でしていたときと、初めて乗馬したときです。 バイクの練習では、ブレーキレバ…
さて、なぜ日本人は五七/七五調を心地よいと感ずるのか、です。 これは、100年以上もの長きにわたって各分野の学者や研究者に取り上げられてきたけれど、 明確な答えが得られなかったテーマのようです。 そんななかで、興味深い説を唱える本に出会いました…
先月号のANAの機内誌で、亀の井ホテルの創業者・油屋熊八さんの記事を読みました。 別府の観光開発に尽力したことから「別府観光の父」といわれる人です。 明治44年、別府に「亀の井旅館」を創業し、その後バス事業に進出。 昭和3年には日本初の女性バス…
先日、神楽坂からの帰り道、久しぶりに湯島天神に立ち寄ってみました。 この境内で主税がお蔦に別れ話を切り出す場面が有名な、新派の『婦系図』を その数日前に観劇したので、ふらりと行ってみたくなったのです。 『婦系図』のゆかりの地であることから、こ…
九州場所を前に今週日曜日、お相撲さんたちが福岡に乗り込みました。 番付発表の朝の朝日新聞には毎年、 お相撲さんがひしめく博多駅のホームの様子が掲載されます。(おそらく九州版のみだと思いますが。) ちなみに今年の見出しは「ななつ星より白星」。 …
ついこの間、秋場所が終わったばかりのような気がしますが、本日は早くも九州場所の番付発表。 今年の秋場所の初日は第3日曜日だったので、実際に間隔は短いのです。 さて今日は、私が相撲好きなのは順当であるというお話。 父の実家から、その女中さんの息…
先月の若手男性講談師さんによる講談会では相撲講談の特集が組まれました。 その名も「相撲講談日本橋場所」。 「相撲特集」といわれて行かずにおけるはずもなく、 日本橋亭にいそいそと出かけたのでありました。 講談にはお相撲さんが登場する話は多く、4…
先日、上野広小路亭で講談を聞いてきたのですが、 ここには、客席から見て正面、つまり高座の背後に 木村庄之助さんによる「日々是好日」の書が飾られています。 几帳面でありつつ、やさしく温かみのある字です。 何代目の庄之助さんなのか、目を凝らして見…
今月は、桂右團治師匠の落語会にいってきました。 右團治師匠がほぼ月1回、築地のお蕎麦屋さんの二階で行う、本寸法の落語会☆ 落語芸術協会初の女性真打ちである右團治師匠の落語は、歌武蔵師匠のそれとは対照的。 ド迫力の歌武蔵師匠に対し、やわらかさと穏…
先月、目白庭園内の赤鳥庵で催された、三遊亭歌武蔵師匠の落語会。 さるお方のお誘いを受けてごいっしょしたのですが、歌武蔵師匠はなんと元お相撲さん。 中学卒業後、元横綱三重ノ海の武蔵川部屋に入門。 ケガのため半年ほどで角界を去り、その後すぐに落語…
三鷹相撲クラブさんのブログで、全国少年相撲選手権大会の開催を知り、 おとといの日曜日、国技館にふらりと行ってみました。 決勝トーナメントが始まったころに到着したので、 三鷹さんの取り組みは見ることができず残念でした。 この大会は、全国の相撲ク…
鬢付け油の原料は、ハゼの木の実の油(木蝋)。 “ジャパンワックス”と呼ばれ、欧米にも輸出されている木蝋には、 ほかのワックスにはない独特の粘りがあるそうで、 木蝋でなければ、お相撲における激しいぶつかり合いに、結った髷はバラバラになってしまうの…
鬢付け油についてネットサーフィンしていたら、 鬢付けの匂いをこよなく愛する女子って、けっこういるんですね。 その匂いに恋着するがあまり、ストーカーのようにお相撲さんについて歩いちゃった人とか。 心強くなった私は、ここでひとつカミングアウト。 …
甥っ子Tクンが「懐かしい」と言った鬢付け油の香り。 甘いけれど甘ったるくない、ベビーパウダーにも似た、あの香りが私も好きです。 断髪式を2カ月後に控えていた夫は、引退後も髷を結っていました。 結婚していっしょに住み始めたのはマンションの5階。 …