2014-01-01から1年間の記事一覧
きのう開業100年を迎えた東京駅。 開業当時は中央停車場と呼ばれていた、その駅舎の設計は、辰野金吾氏。 日銀本店など現在重要文化財に指定されている建物の数々を手がけたことで知られています。 東京駅よりも5年早く完成した、旧両国国技館の設計も彼によ…
日本の伝統文化を知って楽しむことをコンセプトにしたNPO法人蔦くらぶで 来年1月に「相撲講座&初場所観戦」が企画されています。 今回も相撲講座の講師は夫が務め、相撲のあれこれや初場所の見どころをお話しします。 相撲甚句&プチシコトレ教室もあります…
今年の九州場所は、白鵬の32回目の優勝で幕を下ろしました。 その白鵬が優勝を決めた結びの一番の触れは、 来月定年を迎える呼出・秀男さんの本場所最後の呼び上げとなりました。 (お誕生日はなんと夫と同じでビックリです!) 秀男さんとは個人的なお付き…
高砂部屋唯一の関取である朝赤龍は今場所、十両7枚目。 今年は初場所に勝ち越したきり、負け越しが続き、番付もじりじりじりと下がっているのですが、 今日勝って7勝目、4場所ぶりの勝ち越しに王手をかけました。 7年前の九州場所は関脇として土俵に上が…
相撲協会のHPで「応援する」ボタンをクリックすることで、ご贔屓力士を応援できる「応援番付」。 先場所、今場所と星の上がらない遠藤にかわって、今場所一番の得票数を誇るのは、新関脇の逸ノ城。 新入幕にして優勝争いを演じ、横綱を倒して13勝を上げた先…
横綱朝青龍は16歳で来日したときには70キロほど、 高知の明徳義塾高校を卒業後の入門時は106キロのソップだったそう。 入門1年ほどの朝青龍(右) 最初の1年ほどはなかなか太れず悩んでいたようで、夫もしばしば相談を受けたそうですが、 そのたびに「いまは…
横綱日馬富士が平幕に連敗。 この波乱に、いつもなら座布団が舞うところですが、 昨日も今日もその光景は見られませんでした。 九州場所の桝席の座布団は数年前から、 2人分が1枚となった長方形のものに変わっています。 その2枚も繫げてあるため、投げよう…
大乃国が千代の富士の連勝を53で止めた千秋楽結びの一番が、「昭和最後の相撲」になった、 という記事を今朝の朝日新聞で読みました。 1988年九州場所のことです。 私が10代で大相撲に魅入られたきっかけは、千代の富士でしたから、 この結果にショックを受…
国立劇場では十月、「双蝶々曲輪日記」が通しで上演されていました。 「双蝶々」は、登場する二人の力士、すなわち濡髪長五郎と放駒長吉の名前の 「長」の音を取り入れたものだそう。 幸四郎と染五郎の親子共演、一人三役を務める染五郎の早替わり、 スーパ…
先日、鎌倉は報国寺にいってきました。 境内の竹林「竹の庭」が有名で「竹寺」とも称されます。 太く、背の高い孟宗竹の林を歩いていると、自然と背筋が伸びるようです。 たくさんの柱(?)に囲まれて夫は、 竹に向かってテッポウをしたい衝動に駆られ、そ…
相撲字は、できるだけ太く書くことが求められるため、 墨汁の消費はさぞかし激しかろうと、木村悟志さんに尋ねてみました。 墨をたっぷりつけると、乾くのに時間がかかってしまって仕事が捗らないので、 むしろ墨はつけすぎないよう注意しなければならないそ…
横綱土俵入りのあとに毎日行われる「顔触れ言上」。 (土俵の進行がおしているときは省略されます) 行司さんが土俵上で、和紙に相撲字で書かれた「触れ」を示しながら 「はばかりながら、明日の取組をご披露つかまつりますぅ」 と翌日の幕内取組を一番一番…
今場所は、懸賞の本数が1300本ほどとなる見込みだそうです。 これは今年初場所の1198本を超えて、史上最高。 今場所は新たに、DHCが横綱鶴竜の取組に毎日5本懸けることに。 努力家で一生懸命な人柄なので、社を挙げて応援しようということになったのだそう。…
突然ですが、これは何でしょう? 答えは鎮め物のひとつであるカヤの実を炒ったもの。 (ちょっと炒りすぎ ^_^; ) 今年の初め、夫が外国人に向けて相撲講座をしたときに通訳をしてくださった方が、 カヤの実を見たことがないという夫にくださったのでした。 …
「申し合い稽古」では、何十人もの力士がひとつの土俵を囲みます。 勝負に勝ったほうが次の相手を指名するので、勝ち続ければ何十番と稽古ができるけれど、。 指名してもらえないと、まったく相撲が取れません。 土俵を取り囲んでいる力士たちは、自分を指名…
今年の夏の巡業から、稽古に「申告制度」が導入され、 従来の「申し合い稽古」が行われなくなったことは前々回に書きました。 そんな話を先日夫としているうちに、「申し合い」と「三番稽古」は車の両輪の如し、 両方をセットで行うことが、いかに合理的かと…
日付が変わってきのう、九月場所の新番付が発表になりました。 夜、夫に番付表をもらって私がまずしたことは、 広げて匂いをクンクンクン。 私は紙とインクの匂いが大好きなのです。 夫の本が上梓され、それを初めて手にするときも まずは、本を広げて紙とイ…
今月8日の茨城県石岡市を皮切りに、東北・北海道を中心に8カ所をまわった今年の夏巡業。 稽古に、あらかじめ相手を決めて申し出る「申告制度」が新たに導入され、話題になりました。 巡業では従来、「申し合い」と呼ばれる稽古が行われていました。 勝った力…
相撲協会は、新規ファンの獲得のため新たな試みに果敢に挑んでいるようです。 和装デーはもはや定着した感があります。 浴衣や着物、作務衣などの和装で国技館を訪れると、 オリジナルのてぬぐいがもらえるという企画。 九月場所は15日(月・祝)と23日(火…
田中彌壽雄先生と銀座のスナックで出会って以来、 番付表を送ったり、奄美出身力士の昇進パーティなどにご招待したり、 そんなお付き合いが続いていたそうですが、 昨年、先生の行きつけの店、両国は回向院のほど近く「とんかつ若」でお目にかかり、 お父さ…
先月の名古屋場所中日の前日、田中彌壽雄先生が逝去されました。 新聞各紙のおくやみ欄に掲載されていたので、目にされた方も多いと思いますが、 24日にお通夜、25日に告別式が東京駿河台のニコライ堂で行われ、 夫も名古屋からお通夜に参列しました。 お父…
先週、夫の元にイランの青年から入門志願のメールが届きました。 メールによると、彼は身長195センチ、体重135キロの19歳。 パワーリフティングとパワービルディングのプロ選手だそうで、 ベンチプレスは190キロ、ショルダープレスは130キロ上げられると書か…
明日からいよいよ名古屋場所が始まります。 それに先立ち、朝日新聞のスポーツ面で、「白き鵬-その強さを見る」と題して 白鵬の強さに迫る記事が木曜日から今日までの3回にわたって連載されました。 初回は、柔らかな体が相手の攻めを吸収するというお話。…
去年の名古屋場所が始まったころ、高砂部屋の宿舎に迷い込んできた黒猫のジジ。 今年はまったく姿を見せないそうです。 去年、場所が終わって高砂部屋一行が発ったあと しばらくの間は、ジジが来るとお寺さんがごはんをあげてくださっていたけれど、 いつか…
先月上旬、縁あって、茨城県潮来市の「鹿嶋・吉田神社」の竣工式に列席させていただきました。 老朽化のため改築された真新しい社殿は、実に壮麗でした。 「鹿嶋・吉田神社」は、大同元(806)年の創祀と伝えられる、歴史ある神社。 毎年7月の最終日曜日に…
この五月場所は、10日間も満員御礼が出たそうです。 10日間の満員御礼は、若貴人気の1990年代後半以来、実に17年ぶりのこと。 満員御礼が出ると、関係者にこのような大入り袋が配られます。 関係者とは、親方衆、関取衆、十両格以上の行司・呼出・床山さん、…
「多才で器用な呼出・邦夫さんは髷も結える」というお話は前回しました。 今回は彼の“多才で器用”を生かした、もうひとつの特技をご紹介します。 このブログでは何度か話題にしている蔵前の幸鮓さんが、 先月めでたく60周年を迎えられました☆ こちらは、その…
力士の髷を結うのは、床山さんばかりかと思いきや、 お相撲さんのなかにも結える人がいるそうです。 夫の推定では、その数は力士全体の約1割。 床山さんのいない小部屋だと、お相撲さんがやらざるを得ないということのようで、 夫も現役時代、部屋に床山さ…
昨年秋場所の和装Dayに配布された、床山さんの道具がデザインされた手ぬぐいには、 3種類のくしが配されています。 上から「すきぐし」「そろえぐし」「あらぐし」。 ちょんまげを結うのに必要なくしはこの3つ。 鬢付け油をつける前に髪の毛のほつれをほぐし…
明日中日は、今場所2日目の和装Day。 和装(着物、浴衣、作務衣、甚平)で入場すれば、 オリジナル手ぬぐいがもらえます(先着300名さま)。 昨年秋場所の床山さん、今年初場所の行司さんに続いて、 今場所の柄は呼出さんの道具。 手ぬぐいをいただこうと、…