懸賞と鮑のお話

今場所は、懸賞の本数が1300本ほどとなる見込みだそうです。
これは今年初場所1198本を超えて、史上最高。
 
今場所は新たに、DHC横綱鶴竜の取組に毎日5本懸けることに。
努力家で一生懸命な人柄なので、社を挙げて応援しようということになったのだそう。
 
懸賞は、11本以上、1場所15本以上から懸けられます。
1本当たり62,000円ですから、930,000円+旗製作費100,000円ほど
つまり100万円ちょっとあれば、懸賞を出すことができるというわけです。
ただし個人名では受け付けられません。
 
イメージ 1 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
少し前のものになりますが、これが実際の懸賞金袋。
税金用に力士名義でプールされる約25,000円と
取組表掲載料と場内放送料としての5,300円が引かれたあとの、
この袋の中身は30,000円。
 
話はガラリとかわって、この懸賞袋の右上にご注目。
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
縦長の黄色い紙は、熨斗鮑(鮑の肉を薄く長く削いで伸ばして干物にし、それを熨したもの)を表していて、
「熨斗」袋、「熨斗」紙の「熨斗」の名の由来ともなっているのは、ちょっと知られた話です。
 
鮑つながりで、これは何でしょう?
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
答えは鮑の歯。鮑はこの歯でわかめなどの海藻を食べているそうです。
 
1個から2つしか取れない、まさに珍味。
先月、蔵前の幸鮓さんで出してくださいました。
コリコリとした歯ごたえがありますが、すーっと溶けてしまいます。
あまりにさっと溶けちゃって、私は味わい逃してしまいましたが、
夫は、噛めば鮑の香りがほのかにすると言っておりました。
 
今日は、懸賞の本数が今場所、史上最高に達するというお話から、鮑の話になっちゃいました。