鎮め物
突然ですが、これは何でしょう?
答えは鎮め物のひとつであるカヤの実を炒ったもの。
(ちょっと炒りすぎ ^_^; )
今年の初め、夫が外国人に向けて相撲講座をしたときに通訳をしてくださった方が、
カヤの実を見たことがないという夫にくださったのでした。
カヤの実が土俵の鎮め物として使われるのは、その木の寿命が長いことからでしょう。
神さまへの供物とされることもあるようです。
カヤ材の用途としてよく知られているのが碁盤や将棋盤。
カヤで作られたものは最高級品とされています。
夫も私もカヤの実は、見るのも初めてなら食べるのももちろん初めて。
アーモンドやくるみとはちがう、独特な香ばしさがあって、後引くおいしさでした。
健康によく、なおかつ長寿の縁起物。ありがたい木の実です。
鎮め物は、カヤの実のほか、昆布、洗米、塩、スルメ、勝ち栗の全部で6種類。
昆布、洗米、塩、スルメは馴染み深いものですが、
勝ち栗とはどんな栗かしら、と思って調べてみると、
栗の実を干し、臼で搗(つ)いて殻と渋皮を取り除いたもの。
「搗(か)つ(「臼で搗く」の意の古語)」が「勝つ」に通じるとして、
出陣や勝利の祝い、正月の祝儀などに用いた。
ということでした。
今朝、国技館で土俵祭りが行われ、これらの鎮め物が土俵に埋められました。
その土俵で今場所はどんな相撲が展開されるのでしょうか。
あすからいよいよ九月場所が始まります。