関取が136年間途絶えていない部屋

高砂部屋唯一の関取である朝赤龍は今場所、十両7枚目。
今年は初場所に勝ち越したきり、負け越しが続き、番付もじりじりじりと下がっているのですが、
今日勝って7勝目、4場所ぶりの勝ち越しに王手をかけました。
 
7年前の九州場所は関脇として土俵に上がっていた朝赤龍も、十両暮らしが丸2年となりました。
7勝しているので、来年初場所を関取として迎えることは確実ですが、
1年納めの今場所、ぜひとも勝ち越して番付を戻し、幕内復帰の足がかりにしたいところてす。

実は高砂部屋は、明治11年から実に136年もの間、関取を絶やしたことがありません。

はり明治31年から110年ほど関取が途絶えたことのなかった出羽の海部屋は、
数年前ついに関取不在となってしまいました。
今場所出羽疾風が新十両に昇進したことで、関取不在から脱却したのですが、
残念ながらすでに負け越してしまったため、来場所の幕下陥落は決定的、再び関取が消滅することに。

朝青龍の引退後、部屋でただ一人の関取となった朝赤龍は、
目の前の対戦相手ばかりでなく、高砂部屋136年続く関取を絶やしてはならない、
というプレッシャーとも、人知れず闘っているのです。