#伝統芸能

浪曲「雷電と八角」

京山幸枝若の独演会に木馬亭へ。 演目のひとつ「雷電と八角」に惹かれて、足を運んでみました。 講談では「雷電の初土俵」として知らる名作。 並外れた体格と怪力の持ち主だった雷電。 谷風に見込まれて幕内付け出しで初土俵を踏んだ彼は、 古参の八角に両差…

美人すぎる前座

先月、鈴本へ行ったときに高座返しをしていたのは “美人すぎる前座”こと金原亭乃ゝ香さん。 帰りは彼女の太鼓に追い出され…。 親の反対を押し切って落語の世界に入ったという乃ゝ香さんは、 週刊新潮の記事によると、師匠の金原亭世之介さんに “男社会の中で…

千穐楽の鈴本へ

鈴本演芸場、8月の下席昼の部へ。 夏休み中だったせいか、子どもたちの姿が目立ちました。 前回訪れたのは2月だったので、紙切りでは、旬だった「稀勢の里」のリクエストがありましたが、 今回は、相撲関係はリクエストされず・・・。 一朝師匠の「三方一…

豊洲市場と豪栄道の優勝

きのう、久しぶりに浅草演芸ホールへ。 夜の部の8組ほどを楽しんできました。 そのうち漫談、漫才、落語のマクラを含め、相撲ネタを取り上げたのが、5組。 一方の野球は大谷投手の名前がちらりと出ただけ。 いまの相撲人気の高さを改めて感じました。 三遊…

太鼓芸能集団♪

玉三郎さんが芸術監督を務める「鼓童」は佐渡を本拠地として活動する「太鼓芸能集団」。 今年、創立35周年を迎えるそうです。 その特別企画として、玉三郎さんの解説付きのプレミアムコンサートが熊本県の八千代座で開催されました。 世界の鼓童、一度は見て…

相撲の拍子木

呼出しさんにとって柝は、大切な道具のひとつ。 それが最近、拍子木づくりを一手に引き受けていたお店が廃業してしまったので、 呼出しさんたちは困っているそうです。 そんな折も折、このたび発足した宇都宮後援会の会員に材木屋さんがいらして、 先日土俵…

相撲甚句全国大会

昨日、「相撲甚句全国大会」が、江戸東京博物館の1階ホールで行われました。 主催は日本相撲甚句会。 文化庁、NHK、東京都、NHK厚生文化事業団が後援している、今年で第24回を数える由緒ある大会です。 呼出し利樹之丞によるふれ太鼓で開幕し、28の甚句会が…

相撲は本来多面的

国立劇場では十月、「双蝶々曲輪日記」が通しで上演されていました。 「双蝶々」は、登場する二人の力士、すなわち濡髪長五郎と放駒長吉の名前の 「長」の音を取り入れたものだそう。 幸四郎と染五郎の親子共演、一人三役を務める染五郎の早替わり、 スーパ…

角界一のイケメン呼出さん♪

NPO法人蔦くらぶは、日本の伝統文化や芸能を身近に楽しむことを目的にしたネットワーク。 相撲、能、歌舞伎、文楽、落語、講談、邦楽などを講座とセットで鑑賞するイベントを 1~2か月に1回催しています。 1月は相撲講座と初場所観戦。 ここ3年ほど講座…

文楽の腹帯と相撲のまわし

年初に、ン十年ぶりに国立劇場を訪れたら、 ご縁が復活したのか、今年はとみにお邪魔する機会が増えました。 9月には文楽を初鑑賞。 演目は「伊賀越道中双六」。 曽我兄弟の仇討ち、赤穂浪士の討ち入りに並ぶ、日本三大仇討ちのひとつです。 鑑賞前に浄瑠璃…

間近で聞く櫓太鼓の音色♪

国立劇場では利樹之丞さんの櫓太鼓を聞けませんでしたが、 5月の両国にぎわい祭りの催しのひとつに 利樹さんを含む呼出しさん3人による櫓太鼓の実演があり、 それを国技館のエントランスホールで間近に聞くことができて、感激&感動しました。 打ち出し後…

歌舞伎と相撲のコラボ

国立劇場の今年の初春歌舞伎公演では「夢市男達競」が上演されました。 これは、河竹黙阿弥の「櫓太鼓鳴音吉原」を原作に用いて、現代の上演形態にアレンジした娯楽作。 ちなみに今年は、黙阿弥の没後120周年に当たります。 このお芝居には初代横綱とされる…

隠岐の海の大ファン

夫が歌舞伎役者Kさんと年に何度かごいっしょする宴席に、 進境著しい女形・Sさんが去年参加されたそうです。 彼もまた、大の相撲好き。 隠岐の海関のファンだそうです。 この宴席の前に相撲観戦をされていたそうですが、 なんと、後ろの桝席にたまたま座って…

歌舞伎公演の懸賞幕

以前、お相撲さんが描かれている講談について書きましたが、 歌舞伎にも「一本刀土俵入り」や「め組の喧嘩」、「双蝶々曲輪日記」など、 力士が登場する演目があります。 故・中村勘三郎さんが江戸時代の「中村座」を復活させた「平成中村座」。 去年の五月…

相撲講談

先月の若手男性講談師さんによる講談会では相撲講談の特集が組まれました。 その名も「相撲講談日本橋場所」。 「相撲特集」といわれて行かずにおけるはずもなく、 日本橋亭にいそいそと出かけたのでありました。 講談にはお相撲さんが登場する話は多く、4…

木村庄之助さんの書

先日、上野広小路亭で講談を聞いてきたのですが、 ここには、客席から見て正面、つまり高座の背後に 木村庄之助さんによる「日々是好日」の書が飾られています。 几帳面でありつつ、やさしく温かみのある字です。 何代目の庄之助さんなのか、目を凝らして見…

不知火型の「目黒のさんま」

今月は、桂右團治師匠の落語会にいってきました。 右團治師匠がほぼ月1回、築地のお蕎麦屋さんの二階で行う、本寸法の落語会☆ 落語芸術協会初の女性真打ちである右團治師匠の落語は、歌武蔵師匠のそれとは対照的。 ド迫力の歌武蔵師匠に対し、やわらかさと穏…

元力士の落語家さん

先月、目白庭園内の赤鳥庵で催された、三遊亭歌武蔵師匠の落語会。 さるお方のお誘いを受けてごいっしょしたのですが、歌武蔵師匠はなんと元お相撲さん。 中学卒業後、元横綱三重ノ海の武蔵川部屋に入門。 ケガのため半年ほどで角界を去り、その後すぐに落語…

能と『オルフェオ』の意外な調和♪

夫がときどきごいっしょさせていただく安田登さんは、 実に多才なお方で、それ故に多様な活動をされています。 先週末は、安田さんがゲスト出演された「南蛮ムジカのオルフェオ」を観てきました。 モンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』からの抜粋に、チェ…

横綱土俵入りは喜びを表現している!?

昨日は狂言の「蝸牛」見たあと、 演者の狂言師Oさん、Nさんのお二方とお話させていただく機会に恵まれました。 狂言師さんと夫は、互いの話のなかに、能楽と相撲の類似点を見い出し、 盛り上がっていました。 江戸時代には能楽師も相撲取りも有力諸藩に召し…