角界一のイケメン呼出さん♪

NPO法人蔦くらぶは、日本の伝統文化や芸能を身近に楽しむことを目的にしたネットワーク
相撲、能、歌舞伎、文楽、落語、講談、邦楽などを講座とセットで鑑賞するイベントを
1~2か月に1回催しています。

1月は相撲講座と初場所観戦。
ここ3年ほど講座の講師を夫が務めさせていただいていますが、
今回は十両呼出・利樹之丞さんがゲストとしてごいっしょしてくださいました。

角界一のイケメン呼出で、美声の持ち主である利樹之丞さん。
彼が呼出になったいきさつは――
出身地である山形に巡業が来たおりに、ご家族4人で枡席観戦。
するとそれまでまったく興味のなかった相撲の虜になり、呼出になりたいと思ったのだそうです。
小学6年生のころのことです。

それから3年経っても気持ちが変わらなかったので、高砂部屋に入門志願の手紙を送り、
中学卒業後に晴れて呼出さんに。

呼出さんの仕事は呼び上げだけではなく、土俵造りがそのメインといっても過言ではありません。
かなりの肉体労働です。

余談ですが、新聞記者の呼びかけで、行司さんや呼出さんなど、
裏方さんの相撲大会が催されたりしているのだそうですが、
土俵造りによって鍛えあげられた肉体をもつ呼出さんたちやはり、強いのだそうです。

呼出さんも縦社会で上下関係が厳しいこともあって、入門しても1年続く人は稀なのだとか。
そんな呼出の世界で、20年余りがんばってきた利樹之丞さん。
 
太鼓実演や呼び上げ、そして話ぶりから、相撲が好きで呼出の仕事に誇りをもち、
真摯に向き合っていらっしゃることが伝わってきて、ますますファンになりました♪

利樹之丞さんの呼び上げは、3時~3時半ごろ。
1日二番だけなので、お聞き逃しのございませんように

利樹之丞さんからうかがった、やぐら太鼓や呼び上げについての興味深いお話は次回に続きます。