2017-11-09 浪曲「雷電と八角」 日記 #伝統芸能 京山幸枝若の独演会に木馬亭へ。 演目のひとつ「雷電と八角」に惹かれて、足を運んでみました。 講談では「雷電の初土俵」として知らる名作。 並外れた体格と怪力の持ち主だった雷電。 谷風に見込まれて幕内付け出しで初土俵を踏んだ彼は、 古参の八角に両差しを許しながら、閂で両腕をへし折ったとも、 張り手一発で土俵に這わせたとも伝わっています。 幸枝若さんによる「雷電と八角」では、入門までのいきさつや八角との因縁が語られ、 いよいよ行司軍配が返り、土俵の真ん中で両力士ががっちり組んだところで 「ちょうど時間となりました~♪」 いちばんいいところで終了となったのですが、“浪曲河内音頭”というスタイルで、 三味線のほか太鼓、ギター、“イヤコラセー ドッコイセー”のお囃子まで入って、終始実に賑やか。 河内音頭に乗せて演じられる浪曲は、通常のそれとはずいぶん異なった趣でした。 浪曲衰退の危機感からあえてアウェーの東京で昨年から年に2回、独演会を行っているそうですが、 この日は追加の椅子まで出されたほどの超満員、いつもの木馬亭とはやや雰囲気が違っていました。