浪曲「雷電と八角」

京山幸枝若の独演会に木馬亭へ。
演目のひとつ雷電八角に惹かれて、足を運んでみました。
講談では「雷電初土俵」として知らる名作。
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並外れた体格と怪力の持ち主だった雷電
谷風に見込まれて幕内付け出しで初土俵を踏んだ彼は、
古参の八角に両差しを許しながら、閂で両腕をへし折ったとも、
張り手一発で土俵に這わせたとも伝わっています。

幸枝若さんによる「雷電八角」では、入門までのいきさつや八角との因縁が語られ、
いよいよ行司軍配が返り、土俵の真ん中で両力士がっちりんだところで
「ちょうど時間となりました~♪」

いちばんいいところで終了となったですが、浪曲河内音頭”というスタイルで、
三味線のほか太鼓、ギター、“イヤコラセー ドッコイセー”のお囃子まで入って、終始実に賑やか
河内音頭に乗せて演じられる浪曲は、通常のそれとはずいぶん異なった趣でした。

浪曲衰退の危機感からあえてアウェーの東京で昨年から年に2回、独演会を行っているそうですが、
この日は追加の椅子まで出されたほどの超満員、いつもの木馬亭とはやや雰囲気が違っていました。