2014-01-01から1年間の記事一覧
今場所から髷が結えるようになった遠藤関。 ざんぎり頭の“遠藤グッズ”の販売は今場所限りにするよう 協会からお達しがあったそうです。 それを聞いた知人はストラップを目当てに、初日の開場と同時に入場し、売店に直行したのですが、 すでに売り切れ。ガッ…
野見宿禰神社は、明治18年に津軽藩上屋敷の北東の角地に建立された神社。 この東側に部屋をもっていた、初代高砂浦五郎が、 相撲の神様として知られる野見宿禰を祀ったのが始まりといわれます。 東京場所前の金曜日の朝、ここで野見宿禰神社例祭が行われます…
そら豆のおいしい季節になりました。 そら豆を茹でるときに、皮に切り込みを入れるのは、 熱を通しやすくし、食べる際に皮をむきやすくするため以外に、 皮にシワがよるのを防いで美しくゆで上げるためでもあります。 先日、切り込みを入れてゆでたそら豆を…
両国国技館内にある相撲博物館は、場所中は観戦チケットが必要ですが、 ふだんは無料で入館可能。 先週から、「江戸時代の横綱と雷電」という展示が始まっておりまして、 江戸時代に活躍した横綱に雷電を加えた13人の力士たちを 錦絵や実際に使用した化粧ま…
きのう今日と、両国にぎわい祭りの回向院会場で開催された、 音楽ワークショップ「Let's 相撲ミュージック」。 「相撲甚句をつくって歌う」というワークショップは初の試みで、 夫自身、どんなものになるのだろうとワクワクした気持ちで臨んだのですが、 た…
第12回目となる両国にぎわい祭りは、26・27日に開催されます。 国技館会場では例年どおり、「バックヤードツアー」や行司さんによる「相撲字で記念うちわ」、 呼出さんによる「太鼓実演」などが行われ、相撲教習所の土俵では「力士に挑戦」できます。 そのほ…
先日、夫の姪っこEちゃんの結婚式に出席しました。 26歳での結婚だったので、ブーケトスに手を伸ばすお友だちは多かったのですが、 そんな高い競争率のなか、ブーケをキャッチした女の子に私は複雑な気持ちで拍手を送っていました。 というのも、同じ26歳で…
夫の最初の師匠であった元房錦の若松親方には、 弟子に事務仕事をさせるというポリシーがあったようです。 といっても、全員にやらせるのではなく、 選ばれし弟子2、3人が事務仕事に当たっていたといいます。 夫にとって事務仕事は、もっとも苦手で嫌いな類…
相撲教習所の朝はまず、実技から始まります。 教室の奥にある土俵で稽古の基礎を学ぶのですが、 指導者は担当親方と、幕下以下の現役力士が数名。 現役力士は、新弟子のいる部屋から選出されるそうです。 実技のあとは、講義。 相撲の歴史や相撲甚句、さらに…
春場所にデビューした新弟子クンたちの相撲教習所通いが、4月を待たず昨日から始まりました。 高砂部屋に入門した2人は、ともに中学を卒業したばかりの15歳。 上京して間もないため不案内、ということもあって、初日の昨日は夫が国技館まで引率したそうです…
第71代横綱となった鶴竜関の横綱推挙状授与式と奉納土俵入りが 今日、明治神宮で行われました☆ 千秋楽の日曜日に優勝を決め、正式に横綱昇進が決定したのが水曜日。 火曜日には「横綱」づくりがスタート。 綱のなかに入れる麻を米ぬかといっしょにもむ「麻も…
花道を引き上げるお相撲さんを追うカメラが時折とらえる「テッポウ厳禁」の貼り紙。 地方場所のTV中継で目にしたことのある方も多いと思います。 朱の相撲字で書かれている「テッポウ厳禁」は、 柱を前にするとついテッポウをしてしまう“習性”をもつお相撲さ…
始まりました、春場所。 昨日の初日には、早くも今場所もっとも注目されている力士同士の対戦が組まれました。 それぞれ持ち味を発揮し、鶴竜も遠藤もこの場所を大いに盛り上げてくれそうな予感☆ さて前回、相撲は「時代を超えて存続可能なように制度設計さ…
前回は番付表の「型」について書きました。 今日は番付表の「文字」について。 この文字は相撲字といわれ、書くのは行司さん。 根岸流とも呼ばれるのは、 江戸~大正時代まで番付表の版元だった三河屋根岸治右衛門の名にちなんでいます。 観客の大入りの縁起…
先週、春場所の番付が発表されました。 注目を集めたのは、まだ髷が結えない遠藤関の前頭筆頭への躍進。 三役目前の彼がどんな相撲をとるのか、期待がかかります。 さて、この番付表。 現在は、右に東方の力士、左に西方の力士を配する縦型一枚の江戸相撲の…
実は先日引っ越しをしました。 隅田川の東側の墨田区から西側の台東区へ。 思えば私はひとり暮らしを始めて以来、国技館まで徒歩圏内の 隅田川のあっちとこっちを行ったり来たりしています。 そういえば両国→蔵前→両国と 国技館にも隅田川のあっちとこっちを…
墨田区は毎年、「国技館5000人の第九コンサート」を開催しています。 明日23日(日)に行われるコンサートは、第30回目。 もともと、39年ぶりに台東区蔵前から墨田区両国に戻ってきた国技館を、 ベートーヴェンの交響曲第九番の大合唱で歓迎しようと 昭和60…
前回、優勝額の彩色家・佐藤寿々江さんの引退について書いた時点では 続編は考えていなかったのですが、 たまたま昨日、新聞の切り抜きを整理していたら、佐藤さんが寄稿された記事を発見! 1999年11月19日付けの日経新聞です。 ご自身による原稿はとてもお…
初場所も終盤戦にさしかかった先月下旬、ショッキングなニュースが飛び込んできました。 62年もの長きに渡り、優勝額の彩色をされてきた、佐藤寿々江さんが引退されることになったのです。 この間、佐藤さんが彩色を施した優勝額の数は、実に350枚に上るそう…
2月も半ばを過ぎ、夫は今朝大阪へ発ちました。 東京に戻るのは、春場所を終えた3月末です。 というわけで、前にも触れた蔵前の幸鮓さんに、雪の残る昨晩、お邪魔してきました。 いつものようになにもかもおいしかったのですが、 とくに旬のさよりとみる貝、…
利樹之丞さんからうかがった興味深いお話シリーズ。 本日は最終話、呼び上げについてです。 呼び上げやすいしこ名の文字数は、5文字が理想的なのだそう。 双葉山とか北の湖とか千代の富士とか、貴乃花とか。 たしかに、たしかに! おさまりがいいです。 そし…
先週、呼出・利樹之丞さんをゲストに迎え、夫が講師を務めた蔦くらぶの相撲講座は、 初場所観戦がセットになっていました。その観戦日は13日目の昨日。 3時ごろ十両の土俵に上がった利樹之丞さんに、みなさんで掛け声をかけました。 お相撲さんへの声援のタ…
太鼓のお話をもうひとつ。 やぐら太鼓は、一般的な和太鼓に比べてずいぶん高い音を響かせます。 テレビもラジオもなかった江戸時代は、触れ太鼓や一番太鼓が場所の開催を知らせる手段だったため、 より遠くまで音を届ける必要がありました。 それでおそらく…
前回の続きはまず、やぐら太鼓について印象に残ったお話から。 太鼓を覚えるときには、楽譜などはないため、口伝えで「トトン トン トン」などと教わり、 初めは太鼓は叩かせてもらえないので、バスタオルなどを巻いたものを太鼓に見立てて練習するそうです…
NPO法人蔦くらぶは、日本の伝統文化や芸能を身近に楽しむことを目的にしたネットワーク。 相撲、能、歌舞伎、文楽、落語、講談、邦楽などを講座とセットで鑑賞するイベントを 1~2か月に1回催しています。 1月は相撲講座と初場所観戦。 ここ3年ほど講座…
またまたお知らせです。 あさって1月11日(土)朝日カルチャーセンター新宿教室で 「和の身体作法―疲れない体をつくる」と題した講座があります。 ごいっしょさせていただくのは、年末に『あわいの力』を出版された、いまをときめく安田登先生。 まもなく『…
昨日のNHK「おはよう日本」でご紹介いただいた「シコトレ」。 たくさんの方にご覧いただいたようで、ありがとうございました。 いつもブログをご覧くださっている三鷹相撲クラブさんや 大好きな蔵前の幸鮓さんも、 ご自身のブログで、テレビ出演を紹介してく…
明けましておめでとうございます。 今年も身近にある相撲ネタを風の吹くまま気の向くままに書いてゆきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 今年初の更新は、夫のテレビ出演のお知らせから。 NHKおはよう日本 1月7日午前7時30分前後の「けんコン」…