江戸時代の横綱展

両国国技館内にある相撲博物館は、場所中は観戦チケットが必要ですが、
ふだんは無料で入館可能。

先週から、「江戸時代の横綱雷電」という展示が始まっておりまして、
江戸時代に活躍した横綱雷電を加えた13人の力士たちを
錦絵や実際に使用した化粧まわしなどから紹介しています。

実際に使用していたという横綱は、第4横綱谷風梶之助、第7代・稲妻雷五郎、
9代・秀ノ山雷五郎のものが展示されていますが、
現在のものに比べると、ずいぶん細くて軽くて、針金も入っていないそうです。

谷風の横綱はほころびが目立ちますが、
これは子どもの成長を願う親がお守りとして少しずつ切り取ったためなのだとか。

このほか、谷風が寛政元年十一月に19代吉田追風から与えられた横綱免許状や
寛政三年の上覧相撲で拝領したという弓、手形足形が押された色紙…。

手形は多く出まわっていますが、足形はたいへん珍しく、これはかなり貴重な品だと思われます。
ちなみに手は23センチ、足は32センチだそうです。

稲妻の締め込みも展示されています。
素材が絹であるのは現在と同じですが、さがりは直接ついていて短く、本数はかなり多め。

こんなふうに興味深いものに多く出会える今回の展示は、
横綱たちの重厚さのみならず、江戸時代の相撲の様子やその活気までもが伝わってくるうようで、
一見の価値あり、オススメです。620日まで(連休中は休館)。

71横綱鶴竜横綱推挙状授与式の模様も常時流れています。