テッポウ厳禁!!
花道を引き上げるお相撲さんを追うカメラが時折とらえる「テッポウ厳禁」の貼り紙。
地方場所のTV中継で目にしたことのある方も多いと思います。
朱の相撲字で書かれている「テッポウ厳禁」は、
柱を前にするとついテッポウをしてしまう“習性”をもつお相撲さんへの警告なのだそう。
地方場所では、ふだんは体育館として使用されている施設を会場とするため、
鉄パイプを組んで、枡席を階段状に設えています。
枡席の支柱であるパイプをどすんどすんと突かれたら、
観戦しているお客さんはたまったものではありません。
花道で出番を待つお相撲さんは、じっとしていられなくなるものなのだそうで、
緊張のあまり、壁に頭をごつんごつんとぶつけたり、顔をぱちぱちとたたいたりする人も。
緊張が極度に高まると、パイプにテッポウをしかねないことから、
「テッポウ厳禁」を貼って予防しているというのです。
夫はこれまで、実際にパイプに向かってテッポウをしている力士を見たことはないそうですから、
この貼り紙は奏功しているのでしょう。
それにしても、引退して6年以上経つというのに夫は、
柱と見るや所構わずテッポウを始めてしまうのであります。
習性とはオソロシイものです。