呼び上げやすいしこ名

利樹之丞さんからうかがった興味深いお話シリーズ。
本日は最終話、呼び上げについてです。
 
呼び上げやすいしこ名の文字数は、5文字が理想的なのだそう。
双葉山とか北の湖とか千代の富士とか、貴乃花とか。
たしかに、たしかに! おさまりがいいです。

そして呼び上げにくにのは2文字。
安馬(あま・日馬富士の改名前のしこ名)など、字足ら感が否めません。

反対に、たとえば大子錦(だいごにしき・高砂部屋のちゃんこ長)のように
6文字だと字余りな感じがします。

また、母音が「あ」だと口を大きく開けられるので呼び上げやすく、「い」は大きな声が出しにくいそう。
しかるに「○○山」は呼び上げやすく、「○○錦」呼び上げにくい。

いまの幕内力士なら、豊の島、碧山、富士東、ノ山、貴ノ岩などが、
5文字かつ母音「あ」で終わるため、呼び上げやすいということになりましょうか。

しこ名をつけるとき、改名するときには、呼び上げやすさも考慮してみるといいかもしれません。
呼出さんにのびのびと気持ちよく自分のしこ名を呼び上げてもらって土俵に上がるほうが
力士本人もテンション上がるにちがいないのですから。