相手の力を吸収しちゃう柔軟な体

明日からいよいよ名古屋場所が始まります。

それに先立ち、朝日新聞のスポーツ面で、「白き鵬-その強さを見る」と題して
白鵬の強さに迫る記事が木曜日から今日までの3回にわたって連載されました。

初回は、柔らかな体が相手の攻めを吸収するというお話。

2回目は、名古屋場所30度目の優勝を狙う白鵬と、
30度の優勝を果たした大鵬千代の富士とのデータ比較。

7年間の横綱としての経験と、その重圧を乗り越えてきた自負が
いまの白鵬の強さを支えているというのが、第3回目の今日の内容。

初回の記事がとくに印象残ったので、ご紹介したいと思います。

白鵬の強さの理由として、彼と戦った誰もが口をそろえるのが、「柔軟な肉体」なのだそう。

貴乃花白鵬と戦った経験をもつ、元栃東の玉ノ井親方は両者のちがいを
「何もやらせてもらえなかった貴乃花と、何をやっても通用しない白鵬」と語ったそうです。
言いあてて妙。実際に対戦した人にしか発することのできない貴重な言葉。

白鵬も「上半身で相手の圧力を吸収し、下半身で相手を押し込むような、そんな感触がある」
と自身の柔らかさを自覚しているようです。

稀勢の里は相撲が硬いから、いなしに弱い。遠藤は自分に近い柔らかさを感じるがまだまだ」
横綱はそんな分析もしています。

それにしても、玉ノ井さんからも白鵬からも、とても興味深い、めぼしいコメントを引き出してくれた記者さんに
敬意と謝意を表したいと思います。