「お疲れさまでした!」

さて、引退翌朝は、各紙そろって社会面で大きく「最年長力士引退」を伝えました。

スポーツ紙のほうが扱いが小さかったので、
これは相撲のニュースというより、社会的事象ととらえられたのでしょうか。

主要な全国紙に写真入りで掲載されたためか、
12月に東京に戻ってから、知り合いでない方から何度か声を掛けられました。

なかでも横で見ていて面白かったのは、帰宅ラッシュの地下鉄のなか、すし詰め状態下で、
至近距離にいらしたサラリーマン風の男性が「どうもお疲れさまでした」とボソリとおっしゃったこと。

それから、六本木のミッドタウン前の横断歩道を渡っているときに、
二人連れの女性がすれ違いざまに「一ノ矢さん~、お疲れさまでした~」と言われたこと。

いずれも、声を掛けられそうもないシチュエーションだっただけに、印象に残っています。