シリコン入れて新弟子検査
今場所を最後に相撲協会を退職される元大受の朝日山親方。
大関昇進や三賞独占よりも新弟子検査に合格したときのほうが、
感動が大きかったのだそうです。
173センチ以上という当時の身長規定に足りず、二度不合格。
三度目は頭頂部にシリコンを入れて合格したというエピソードをお持ちです。
おとといの会見では
「いろいろ背を伸ばす努力をした。本当にうれしかったし、
これでやっと力士になれたという思いがあった」
としみじみ語られたそうです。
朝日山親方の合格から20年近くのち、
夫も頭にシリコンを入れて新弟子検査に合格。
やはり身長を伸ばすために、聞くも涙、語るも涙の
(いまとなっては聞くも語るも大爆笑の)
あらゆる努力をして合格を勝ち得たので、
夫はきっと朝日山親方のうれしかったとおっしゃるお気持ちがよーくわかっちゃうと思います。
夫にとって朝日山親方が“シリコン合格”の先輩なら、舞の海さんは後輩。
舞の海さんのシリコンは1990年当時、話題になりました。
その後真似をした人が数人いたそうですが、
シリコン注入は危険だからと協会が禁止し、
代わりに身長規定が緩和されたのだそうです。
半世紀前の“シリコンを入れてまでお相撲さんになりたいという朝日山親方の必死の思い”が、
現在の“小柄な力士志望者への門戸拡大”につながっているんですね~