整形外科医らと四つに

数年前から軽い挫骨神経痛があったのですが、痛いというより違和感を感じる程度で、
歩くのはもちろん、立ったり座ったりするのにも影響はなく、
いつの間にかその違和感が消えているような状態でした。
 
しかし今回は1週間ほど前から激しい痛みに襲われ、
歩くのもままならず、寝ていても痛みで足の置き場がないほど。
ついにきのう、整形外科へ駆け込みました。
 
一人で歩くのがつらいので、夫が付き添ってくれたのですが、
まるでお父さんみたいに、診察室でいっしょに先生の話を聞き、
理学療法士さんの施術を横で見守り、献身的に介助してくれました。
 
私が最後の患者だったので、先生やスタッフのみなさんに見送られながら、
リハビリルームを出て、会計を待つために椅子に座ったときに、
つぎはいつ来ればよいかお聞きするのを忘れたことに気づき、
すぐに立てない私に代わって夫がすばやく聞きに戻ってくれました。
 
つぎはいつか聞くだけなのに、夫はなかなか帰ってきません。
すると先生の大きな声が漏れ聞こえてきました。
 
「え、そのからだで!?」
朝潮~ぉ?!(笑)」
「ちょっといいですか」「うぉー」
 
病院を出たあと、どんな話をしていたのか夫に尋ねると

「これから奥さんの実家にいっしょに帰られるんですか?」
「仕事場に寝泊まりしているので…」

「…?どんなお仕事されてるんですか?」

「相撲部屋のマネージャーです」
「お相撲さんだったんですか?」
「あ、はい」

「えー、そのからだで!?あ~、なんか見たことあると思ってたんですよ。テレビ出てましたよね」

「あ、はい」
「どこの部屋なんですか?」
高砂部屋です」
「誰が親方なんですか?」
元朝潮さんです」
朝潮~ぉ?!(笑)」
「はい(笑)」
「ちょっといいですか……………うぉー」
 
ここで私は二の腕とか、胸板を触られたのかと想像していましたが、
なんと先生と四つに組み、そのあと理学療法士さんたちとも次々に組んだのだそうです。
みなさん、大喜びだったご様子で、夫も面白がっておりました。
 
結局、次回の診療は「明日」とのことで、これから行ってきますが、今日は夫の付き添いはなし。
「ダンナさん、元お相撲さんなんですってね~」ときのうの続きで持ちきりになって、
私の挫骨神経痛がそっちのけにならないことを切に願うばかりです。