基本ハダカ

お相撲さんは土俵上ではもちろんまわしひとつのハダカです。
 
そして寒い冬以外、部屋での日常生活もハダカです。
トランクス1枚、いわゆる「パンツ一丁」ってやつです。
 
夫は結婚してからも、夏場うちでは「パンツ一丁」です。
 
私は、稽古見学や取材などで相撲部屋を訪れその光景を見慣れていたし、
わが実家でも弟が夏場は「パンツ一丁」でうろうろしていたので、
「パンツ一丁」姿に動揺することはなく、自然に受け入れていました。
(弟は高校・大学とラグビー部だったので、お相撲さんと似たようなものなんでしょう)
 
夫がまだ現役だったころ、私の大学時代の友人宅でちゃんこを作ったことがあります。
浴衣を着ていたので、6月ごろのことだったと思います。
 
夫は到着するや否や、当たり前のように浴衣を脱ぎはじめました。
と、そのとき、友人たちの表情が一瞬かたまったのを私は見逃しませんでした。
 
あとでそのことを夫に話すと、夫いわく
ふつうなら浴衣1枚で行くところを、ちゃんこを作るために浴衣を脱がなきゃならないから、
暑いのに気をつかってわざわざステテコ・シャツ(着物の下につける肌着)を着ていったのだ、と。
 
たしかに上半身も覆われていたし、足もひざ下まで隠れてはいました。
でもでも、初めてうかがったお宅なのに、そしてまだ出会ってまもない人たちばかりなのに、
いきなり脱いじゃう感覚ってやっぱりふつうじゃないですよねー