1年の半分近くは別居!?

本場所は年に6回、うち1月、5月、9月は東京で、
3月は大阪、7月は名古屋、11月は福岡で開催されます。
 
その合間に地方巡業もあるので、お相撲さんをはじめ、
親方衆、行司さん、呼出さん、床山さんなど、相撲協会で働く人たちは
1年の半分くらいしか東京にいないわけです。
 
引退後、T部屋のマネージャーとして仕事をしている夫は、
巡業には同行しないものの、大阪、名古屋、福岡には1カ月半ずつ滞在します。
 
1カ月半ともなると、それはさながらちょっとした引っ越しのよう。
荷物を送り出したあとの、夫のクローゼットや下駄箱はガラガラになってしまうのだから。
 
われわれ相撲稼業の妻たちが夫といっしょに暮らすのは1年のうち半分かそこら。
「ダンナさんがそんなにいなくてさみしくないの?」
そのような心配はご無用。
 
奥サマたちから聞かれるのは
「いないほうが気楽!」「時間に余裕があっていいわ~」「好きなことができて助かる」
といった言葉。
 
ダンナさまたちは複雑な気持ちかもしれませんけど。
 
最初のうちはさみしかったり心細かったりしたこともあったと思います。
いてくれなくて困ることもあると思います。
でもわれわれ妻たちは、ダンナさんがいない生活に慣れ、順応し、たくましく成長したのです!
 
私たち夫婦が結婚して間もないころ、あるダンナさんが
「長期間留守にして、家のことや子どものことは奥さんにまかせっきりにして、申し訳なく思っている。
そしていつもよくやってくれている奥さんにとても感謝している」
と話してくれたことがありました。
 
結婚してから10年以上経つこのお二人。
いっしょにいられる時間は少なくとも、愛と信頼によってしっかり結ばれたステキなご夫婦ですよね~