無理して食べ、無理して飲んでこそ…

タニマチさんとか部屋関係の知り合いの方から
宴席へのお誘いも多いお相撲さん。
 
夫も現役時代は、夜な夜な出歩いていたみたいです。
部屋では夜のちゃんこも準備されますが、
部屋で食べることは、年に1度あるかないかだったとか。
 
お相撲さんを誘うほうは、
豪快に飲んで食べてくれるのがうれしくて誘っているわけだから、
お料理もお酒もどーんと用意してくれています。
 
そんなところで
「今日はあまり食欲ないんで」とか「お酒強くないんで」
という言葉は禁句でしょう。
場がしらけること請け合いです。
 
お相撲さんには遠慮もご法度。
たしかに遠慮するお相撲さんってあまり見たくない…
ですよね?
というよりひどく似合わない。
 
夫も期待されているのがわかっているから
勧められるがままに無理して食べることもあったようですが、
食べるのも仕事のうちと割り切っているし、
「無理して食べ、無理して飲んでこそ、相撲取り」とか思っちゃってるような人だから、
まったく苦には感じていなかったと思いますが。
 
「無理して食べ、無理して飲んでこそ…」が染みついているようで、
現役を退いて5年以上が経ついまでも、
「食べきれないから食べて」と頼まれれば
「ごっつぁんでーす♪」と多少無理してでも食べちゃいますし、
お相撲さんたちとの飲み会では、「つがれた酒を残すのは負けたことになる」とか
わけのわからないことを言い、べろんべろんになるまで飲んでかえってくることもあります。
 
もうお相撲さんじゃないんだし、いいオトナなんだから、そんなことで勝負なんかしなくていいってば。
それにもう若くないんだから、無理はたたるよ~