強靭な内臓の持ち主たち

夫は、中学時代に柔道を始めて以来、太ることに努め、
さらに25年間も相撲界に暮らしていたのだから、
ここ何日か書いているお相撲さんの食生活を考えてみれば、
“食べること”についての感覚が私とまるでちがうのは当たり前です。
 
それでもいっしょに暮らし始めたころは、
食べてすぐに寝ることにまるで躊躇する様子がないことや
外食が毎日続いてもまったく平気な感覚にビックリさせられました。
 
「外食が続くとつらい」と私に言われるまで
夫は逆にその感覚がわからなかったようです。
 
「食べてすぐに横になると牛になる」と言われて育ったし、
そもそもすぐに横になると、胃が気持ち悪くなるし、
うっかり寝てしまおうものなら、起きたときにひどく胸やけがする。
 
外食だって、なるべく連続しないようにスケジュールを調整してきました。
外での食事にはお酒がつきもの。勢い食べすぎてしまう。
そんな外食が続くと、胃腸に負担がかかって、体調がすぐれなくなってしまうから。
 
そう考えると、お相撲さんは内臓も強靭でなければ務まらないってわけです。
 
体重を増やしたり維持したりするために、無理やり食べなきゃならないし、
食後はすぐに寝なきゃならない。
そして毎晩のように外で飲んだり食べたり。
暴飲暴食がエンドレスに繰り返される…。
 
内臓があまり強くない私にとっては、考えただけでぞっとする生活です。