てげてげで行こう♪

腕がやけに黒いなぁ。
ここ数日、うちにこもってお仕事しているっていうのに焼けちゃってるなぁ。
 
と思ったら……
先週、義父の法要のため梅雨寒の東京を離れ、夫の故郷・徳之島を訪れたのでした。
気温自体はそんなに高くなかったようですが、日差しの強いこと強いこと。
突き刺さるような日差しに、日焼け止めもあまり役に立たなかったみたいです。
 
徳之島は、行政区分上は鹿児島県ですが、
鹿児島県本土までは約470キロ、沖縄本島まではほぼ200キロ。
距離的にも気候的にも、そして文化的にも、沖縄に近いのです。
 
島の人たちはとってもおおらか。
些細なことは気にしません。
 
夫も然り。
自分にとって大切なもの(=お相撲)に関しては
譲れないことやこだわりがありますが、
それ以外については、まーったくこだわりがありません。
着るものも、食べるものも、住むところも、基本的には何でもいいんです。
島人のなかでも、このこだわりのなさは飛びぬけているかもしれません。
 
おおらかさは彼の長所で、いっしょに生活していると助かることも多々あります。
たとえば、料理の味が濃すぎても「ビールによく合う」と言い、
薄すぎても「塩分控えめでヘルシーだ」と言って受け入れてくれます。
掃除が行き届いていなくても、文句を言われたためしがありません。
 
しかし逆に理解に苦しむことも同じくらいたくさんあります。
とんでもない格好を平気でしたり、
傷んだクツを履き続けていたり、モノをキレイに保とうとしなかったり、
他人(←妻である私も含む)への関心があまりなかったり…。
挙げればキリがありません。
 
こんなときは、ついため息をついちゃいますが、
先週、あのとてつもない暑さのなかを歩いているときに気づいたんです。
「この暑さじゃ、ちっちゃなことをいちいち気にしてられないな」と。
 
暑すぎるとオシャレやコーディネートどころじゃないし、
持ち物が少々傷んでいようとよれよれであろうと、
来る日も来る日も、ああ暑いと、たしかに「どーでもいいや」って気になってきます。
些細なことを気にしたり、悩んだりもしていられないし、
他人のことまであれこれかまっていられません。
 
島では、すべてがいい意味で「てげてげ」でうまくまわっているのだと実感しました。
(てげてげ:徳之島の方言で、「ほどほど」「適当に」の意)
 
夫への理解が深まったいい経験でしたが、
これで私の小言が減るかというと、それは保証の限りではありません(^0^)/