土俵の上に祀られているお稲荷さま

神社つながりで、今回はお稲荷さんについて。
 
3月末のことになりますが、大阪から快速電車で1時間ほどの丹波篠山を訪れました。
 
なにはともあれ、家康が豊臣家を抑え込むため
まさに“突貫工事”で築かせたという篠山城址を見学。
 
その後、かつては城下町の商業の中心地として栄え、
いまなお旧街道の面影を残した河原町を歩いていると、
篠山口駅の観光案内所でもらった観光チラシを見ていた夫が、
「ここ、行ってみたいんだけど」と指差したのは、
「王地山平左衛門稲荷神社」、またの名を「まけきらい稲荷」。
 
チラシの説明を読んでみると、こうありました。
 
まけきらい稲荷は土俵の上にまつられ、
勝利守護の神として遠近からの信仰があつく
必勝祈願の人々の参詣で賑わいます。
 
なにやら、相撲に縁があるらしい。
ということで、さっそく行ってみました。
 
立て札によると、このお稲荷さんには、
つぎのような興味深いお話が語り継がれているのだとか。
篠山藩主青山忠裕公が老中だった文政年間のころ、
毎年、江戸両国の回向院広場で、将軍上覧の大相撲が催されていた。
ところが、いつも篠山藩のお抱え力士たちは負けてばかり。
ある年、篠山から来たという王地山平左衛門ら8名の力士が現れ、
土俵に上がると連戦連勝。
負けきらいの忠裕公はたいそう喜んで、その者たちに会おうとされたが、どこにもいない。
後で調べてみると、なんと全員が領内のお稲荷さんの名前だった。
そこで、それぞれに、幟や絵馬などを奉納して感謝したという。
 
「まけきらい稲荷」の名はこの逸話に由来していたのです。
 
お稲荷さまは土俵の上に祀られ、勝利の神として広く信仰されているそうです。
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2手水舎に干してあったタオル
 
 
 
 
 
 
まけきらい絵馬
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、いつもは滅多におみくじを引いたりしないのに、
なぜかその日はふたりで引いてみることに。
 
夫の引いたおみくじには
「お酒を控えなければ、大厄がある」といったことが書かれていました。
 
現役を退いたのだから、それなりに酒量を控えてくれるように
常日ごろからお願いしている私は、お稲荷さんを味方に得て、形勢有利に♪
 
お酒だけを楽しみに1日を過ごしていると言っても過言ではないほどお酒好きの夫は、
それを制限されることほどつらく悲しいことはないようです。
 
自分が行きたいと言い出したのに、
以来、このまけきらい稲荷について夫から話題にすることはまったくありません。