タニマチ=谷町
春場所の新番付が発表されたのが今週月曜日。
その1週間ほど前には先発隊が、前日の22日には全員が大阪に乗り込みました。
「夏祭浪花鑑」の舞台となった神津神社が目の前に。これから梅の見頃を迎えます。
さて、「タニマチ」とは後援者のことを指しますが、その語源をご存じですか?
その昔、谷町にいた相撲好きのお医者さんが、お相撲さんを無料で治療したり、
金銭や食事の面倒をみたりしたことから、後援者を「タニマチ」というようになったそう。
お相撲さんと谷町とはそんなご縁があり、また谷町あたりにはお寺も多いことから、
昭和30~50年代にかけては、ほとんどの相撲部屋がこの界隈に宿舎を置いていたといいます。
しかしその後は、各部屋の大阪郊外や隣県への移転が相次ぎ、
いまも谷町に宿舎を構えているのは高砂部屋だけ。
高砂部屋が久成寺さんにお世話になって50年以上。
稽古場も年季が入っています。
羽目板には、現師匠の大関朝潮関や小錦関らの汗と涙も染み込んでいるんですって。