馬力かけすぎて力はいっちゃった。

最近使われなくなった隠語として、
「石炭を焚く」のほかに北の富士さんが挙げられたのが、「馬力」。
 
たとえば、「豊響は馬力がある」の「馬力」は体力とか精力とか活力とか、
そんな意味で使われる一般用語で、隠語ではありません。
 
その日の実況担当だった藤井アナもこの意味として捉えておられたようですが、
北の富士さんの言われた隠語としての「馬力」とは、「お酒」のこと。
 
「夕べは馬力をかけすぎた」(=夕べはお酒をのみすぎた)
というふうに使われます。
 
このように一般用語にもありながら、隠語ではまったく違う意味として使われる言葉に、
「力がはいる」があります。
 
「今日の相手は重かったから力はいったよ」
「○○さんは話が長くて力はいっちゃた」
というように使われますが、これは「疲れる」という意味。
 
いまでは相撲担当アナはもちろんのこと、解説の親方衆にも
「力がはいる」は、一般用語としてのみ使われ、捉えられているようです。