女相撲あれこれ

私が初めて福島町を訪れたのは1998年。初参戦した前年です。
当時「女性と相撲」について興味をもっていたので、
相撲に関わる女性たちについて調べていた一環として
相撲を実際に取っている女性を取材すべく、
福島町の「女だけの相撲大会」を訪ねたのです。
 
日大の女子相撲部を取材したことがあると前に書きましたが、
それもこの少しあとだったと思います。
 
女相撲を題材にしたイギリス映画『恋はハッケヨイ!』が
やはりそのころ日本で公開されたので、これも見にいきました。
 
いずれについても、英文の相撲雑誌“SUMO WORLD”に寄稿しています。
(ずいぶん前に休刊になってしまったようですが)
 
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マチュア相撲の世界では、女子の大会が定期的に開かれていますが、
それとはまったく別に、「楽しく参加することに意義あり」レベルで
ベースは町おこしという形で行われている女相撲の大会は、
福島町のほかに、私の知る限りでは、
数年前に始まった釧路の大会、15年ほど前から続いている岡山県上齋原の大会があります。
 
釧路も岡山も大会の起ち上げにあたって、福島町の大会を視察し参考にしています。
お互いにいまも交流があり、福島町の行司さんがそれぞれに応援にいったりもしているようです。
また、この3大会すべて、または2大会に出場している熱心な女力士たちもいます。
 
実は福島町の大会が始まる20年も前から
大鵬さんの出身地として知られる弟子屈町女相撲大会が行われていましたが、
10年ほど前に取りやめになってしまったので、いまでは福島町の大会が
いちばん長い歴史をもつ女相撲大会となっています。
 
はじめのうちは、出場者は町内の女性ばかり、しかも定員に満たなかったので、
主催者は参加者集めに苦労したといいますが、
いまでは申し込みが定員の64名を超えることもあるようです。
東京や埼玉など道外からの参加者もちらほら。
北海道に英語教師としてやってきている外国人の参加も目立ちます。
 
私が取材した1998年は、初の外国人出場者だったカナダ人の女の子(しこ名はトワイラの竜巻)が
120キロを超す体重を生かして優勝しました。
その後、外国人の参加者は増えていますが、優勝したのはいまのところトワイラが最初で最後です。