多技に通ずる行司さん

今日から夏場所が始まりました。

そして今日、このブログへの訪問者が1000人に到達しました。
ありがとうございます!


初日に1000人到達とは、不思議なご縁を感じます。

なんだか縁起がいいような気もしてきました。

相撲の神様が、このブログにも降りてきてくださったのかしら
これからもお相撲の魅力を多くの方にお伝えできますように。


さて、今日は各部屋での土俵祭りについてです。


場所前になると、稽古土俵は掘り返され、築き直されます。

そのため、番付発表の翌日に各部屋で土俵祭りが行われるそうです。


夫の所属する部屋には、十両格の木村A之助さんがいらっしゃるので、

彼が祭主となり、祝詞をあげたりお祓いをしたり。

朝8時半ごろから稽古を中断して行われるので、15分くらいで終わるのだとか。


A
之助さんはこのあと、同じ一門のN部屋に向かいます。

N
部屋には入ったばかりの新人行司さんしかいないため、

土俵祭りの祭主を務めにいくのです。


行司さんが祭主を務められるようになるのは、

入門してから10年以上経ってからなのだそう。

基本的には十両格(場合によっては幕下格)から。

ちなみにA之助さんは幕下格のころから務めていらっしゃるんですって。


さて、夫が入門したW部屋には当時、やはり行司さんがいなかったので、

近所の神主さんにお願いして土俵祭りをしていた時期もあったそうです。


こちらは本職。やはり祝詞を含め儀式が本格的で長めなのだそう。

何度かやっていただくうちに、部屋側の事情もわかってくださって、

15
分くらいで終わらせてくださるようになったのだとか。


それにつけても

土俵上の裁きのほか、相撲字を書き、場内アナウンスをし、祭主まで務めるなんて、

行司さんって、実に幅広い能力を求められるんですね。