下町の本格ビストロ

夫のにわかシコトレ教室は、乞われれば、ところ構わず開催されます。
(否、本人は一応TPOを考えている?らしい…)
もちろん無料だからラッキーともいえます。
 
お寿司屋さんでの開催は前回書いたとおり。
また同じ蔵前にあるビストロにおいては、行けば必ずといっていいほどシコトレが始まっちゃいます。
 
ここは、私が15年来通っている「ビストロ・モンペリエ」さん。
シェフのAさんとは気心が知れているので、夫が本を出すたびに
「売ってください~」と20冊くらいどーんと押し売りならぬ、“押し置き”させてもらってます。
 
Aさんは生まれも育ちもここ蔵前。
下町気質そのままで、頑固だけど人情に厚い人。
「え~、またぁ?」とぼやきながらも、受けた本は必ず売り切ってくれる義理がたい人。
 
モンペリエで居合わせたお客さんとお話ししていると、
「本、買いました~」と言われることが多いですっ。
Aさん、そしてみなさま、いつもありがとうございます。
 
Aさんは、有楽町の最高級フランス料理店「アピシウス」の出身。
「無駄の価値がわからない人間はつまらない」が口癖だったという、
初代オーナーの故・森一氏が30年前にオープンしたレストランです。
 
ここで長らく修業したAさんの作るフレンチは本格的で、
客にへつらうことなく時流におもねることもない、
彼の料理へのこだわりといったら、半端ではありません。
ダテに頑固者やっていないんです!!
 
だから、このお店にはそれを理解しているお客さんしか来ません。
常連さんは、個性的でディープ、だけど愉快な方が多いです。
 
そんな方たちを相手にシコトレやったり、相撲甚句をうたったり、
夫も相当“個性的”ですね。