画集出版を祝う相撲甚句

田中繁吉さんは、大正末期にフランスに留学して洋画を学び、中央画壇で活躍した洋画家。
115年前(明治31年)の今日913日に生まれ、20年ほど前に亡くなりました。
 
このほど彼の画集が出版され、近く出版記念パーティが都内のホテルで催されます。
 
繁吉さんのご子息である早稲田大学名誉教授の彌壽雄さんには、
玉錦 双葉山とその時代』というご著書があり、
それがご縁で、夫は長くお付き合いさせていただいていることから、
画集の出版祝いの相撲甚句をつくり、パーティでお披露目するという大役を仰せつかりました。
 
夫は画伯ご本人とお会いしたことはないため、彌壽雄さんからお預かりした資料やネットを参考に
甚句づくりに取り組み、パーティを約1週間後に控えた先日、ついに完成しました。
見せてもらうと、なかなかの出来映えです。
 
人ひとりの100年近い一生を、七五調の200字前後で表すには、
無駄なものはそぎ落とし、相当凝縮しなければなりません。
この作業は、俳句づくりに似ているように思えます。
 
納得のいく甚句ができて満足げな夫の笑顔の奥に、
産みの苦しみを経たあとの達成感を見た気がしました。
ちょうど私が会心の俳句が詠めたときに感じるのと同じ達成感だろうと思います。
 
この甚句が、画集出版のお祝いに華を添えられたらいいなと思います。
 
 
おまけ
あす914日(土)朝日カルチャーセンター新宿で、シコトレ教室が行われます。
 
 
股関節や肩甲骨まわりをほぐして健康維持や増進を図りたい方は、もちろんですが、
シコトレ教室ではかならず相撲甚句(自作のものではありませんが)を唄うそうですので、
そちらにご興味のある方も、ぜひどうぞ♪