四股名あれこれ

今日のNHKの相撲中継では、珍しいしこ名の紹介をしていましたね。
 
昭和以降の幕内力士で、一文字のしこ名は現役の「勢」と「曙」だけなのだそうです。
かつては、一(かずはじめ)、九(いちじく)、い(かながしら)、京(かなどめ)、子(えとがしら)など
難読の一文字しこ名もあったとか。
 
「おだやか」「いろは」「ステッセル」「ヒーロー」など、
ひらがなやカタカナのみのしこ名も過去にはあったんですね。
 
現在は、これだけ外国人力士が増えても、カタカナしこ名のお相撲さんはいません。
把瑠都」も「阿覧」も、本来は地域や人の名前であるカタカナ語を、漢字に当てたしこ名です。
 
江戸~明治期は、より自由な命名が許されていたようで、
「晴天照蔵」「猪鍋吉」「自動車早太郎」「自転車早吉」「文明開化」「三毛猫泣太郎」
といったユーモアに富んだものや、時代を映したものなど、微笑ましいかぎりです。
 
それにしても「おだやか」なんて、お相撲さんらしからぬ、到底強そうには思えぬしこ名です。
 
私は北海道福島町の「女だけの相撲大会」に何度か出場したことがありますが、
しこ名は「百合ノ宮」改め「百合ノ美矢」。
「ノ」と「矢」は夫のしこ名「一ノ矢」からもらったもので、
私が百合の花が好きなので、夫のすすめで「百合」を入れました。
 
「ちっとも強そうなしこ名じゃない」とか「もっと強そうな名前にすればよかったのに」
というご指摘を受けることもありますが、私はけっこう気に入っています。