カミングアウトは新聞で。

翌年も出場することにしたのは、ある新聞社の取材を受け、

行きがかり上、出ないわけにはいかなくなったからです。

この年は第20回目の記念すべき大会だったため、その新聞で特集を組むことになり、

担当記者さんが福島町から取材対象として紹介されたうちのひとりが私だったのだそうです。

私は相撲大会に出たことをほとんど誰にも“カミングアウト”していなかったので、はじめはお断りしたのですが、北海道版にしか載らないということだったので、承諾しました。

だのに、実際私に取材してみると、思った以上に話が面白かったそうで、

当初予定していた20回記念大会の特集ではなく、

東京本社管内(東北、関東、甲信など)のコラムに書きたいとのお申し出。

それならばお断りします、とずいぶん抵抗しましたが、

北海道版だけではもったいない内容だ、デスクからも強く言われている、

と圧されに圧され、私も同じような仕事をしていたので同情もしてしまって、最後は折れたのでした。

その記事の掲載日が当初の予定より1週間延びて、ちょうど大会の日に重なることに。
その朝「新聞見たよ~。知らなかったからビックリした! 今日が大会だよね。がんばってね」

といったメールが友だちから来たりしました。

その後も友人・知人からメール、電話、手紙があり、さらにはTBSラジオから出演依頼まで来て、

思った以上の反響に、新聞離れが言われて久しいけれど、やはり影響力あるんだなぁ、

などと妙に感心したものです。

思わぬ形で“カミングアウト”することになりましたが、

おかげさまでいまでは、憚りもせず自らブログにまで書いてちゃってる始末です(^^)v