進取の気性に富む相撲界

大相撲にビデオ判定が導入されたのは、ほかの競技よりもずいぶん早い、1969年のことでした。
 
その年の三月場所“世紀の大誤審”と騒がれた大鵬と戸田の一番をきっかけに
相撲協会は肉眼での判定を補う方法を検討。

その結果、翌五月場所にはさっそくビデオ判定が導入されました。

 
ほかのスポーツのビデオ判定導入の時期を調べてみると、
たとえば柔道は2007年、ボクシングは2008年、
メジャーリーグ2008年、日本のプロ野球2010年、
テニスは2006年、ラグビー2008年、
と軒並み2000年以降のようですから、

相撲界はほかの競技よりも30年以上も前に導入していたということになります。

 
意外なかんじもしますが、相撲は伝統的でありながら進取の気性に富んだ一面もあるのでした。