カツオのたたき名人

目には青葉 山ほととぎす 初松魚
 
夏が立ち、いよいよ五月場所が始まりました。
そしてわが家の食卓にはカツオのたたきが上りました。
 
カツオのお刺身を一柵買ってきて、表面を軽く炙り、
氷水に取って余熱で中に火が通るのを防ぎます。
水気を拭き取り、適当な厚さに切ったらでき上がり。
 
ここまでは慣れた手つきで夫がいとも簡単にやってくれました。
 
たっぷりの新玉ねぎ、茗荷、生姜、大葉を散らし、自家製のポン酢をかけて
口いっぱいに頬張ると、初夏の香りがします。
 
実は夫は、自称カツオのたたき名人。
千秋楽の打ち上げが部屋で行われていた、元房錦さんの若松部屋時代、
五月場所後の打ち上げにはかならず、カツオのたたきをお客さまに振る舞っていたのだとか。
 
初めのうちは部屋の前の路地で、近所の畳屋さんからもらってきた藁の煙で炙っていましたが、
部屋が新しくなったころには、道は舗装され周りはビルだらけになり、外で炙ることが叶わなくなったため
ちゃんこ場のガスで炙るようになったそう。
 
一度にカツオ3~4本、つまり1216柵を5年ほど炙ってきたので、
カツオのたたき名人を名乗ってもバチは当たらないでしょう。
 
藁→ガスで炙ってきた夫はいま、家庭用のグリルを使っていますが、
こちらでも実に上手く炙ってくれます。
弘法は筆を選ばず?
 

またお願いします~♪