石炭焚かんかい!

何日か前のNHKの放送で北の富士勝昭さんが、相撲界で最近使われなくなった、
いわゆる隠語として「石炭を焚く」を挙げていらっしゃいました。
 
さっそく夫に取材。
「ぼやぼやしてないで急げ」という意味で「石炭を焚け」が使われるのだそうですが、
北の富士さんのおっしゃるとおりいまではまったく耳にしなくなったといいます。
 
前相撲を取っていた新弟子のころ、千秋楽の神送りの儀式のために支度部屋にいた夫は、
いつまわしをつけたらいいのかわからず、着物のままでいると、
そこに入ってきた定年間近のおじいさんの若者頭
22歳の新弟子クンにはおじいさんに見えたようです…)に
「こら、石炭焚かんかー!」と言われ、何のことだかさっぱりわからずきょとんとしてしまったことがあったとか。
 
夫が新弟子だった30年ほど前には、兄弟子たちが使うのを耳にしていたけれど、
自分は使ったことがないというので、その世代から使われなくなっていったのでしょう。
 
「石炭を焚く」に限らず隠語は、徐々に使われなくなっている模様。
隠語を使おうとしない傾向のある学生相撲出身力士の増加がその一因じゃないかと夫はいいます。
年功序列の縦社会に生きる行司さんや呼出しさんのなかにむしろ隠語は残っているようです。
 
そういえば、結婚して間もないころ、行司の朝之助さんと呼出しの邦夫さんが
飲みながら隠語のレクチャーをしてくれたのを思い出しました♪
 
覚えの悪い生徒でしたが、そのときおしえてもらったことはいまではすっかりマスターしています(^^)v