粋がってこそ横綱

今場所の序盤戦、深い緑色の装束を身につけて幕内土俵入りの先導を務めた木村晃之助さん。

装束をよく見ると「北の富士」の文字が四角い紋のようにデザインされていてステキでした。

本場所の裁きでは、いつもといってよいほど赤やピンクといった華やかな色の装束で土俵に上がられる行司さんなので、土俵入りの装束はその色の地味さ故に、逆に目を引いたのです。

この装束は北の富士さんから贈られたものなのかな?
気になってさっそく大阪にいる夫に問い合わせ。

するとすぐに部屋の行司・木村朝之助さんに取材してくれました。

いわく、相撲界には横綱に上がると一門の行司さん(十両格以上のみ)に装束を贈る慣わしがあるそうで、晃之助さんが身につけていたのは、横綱昇進時に北の富士さんから九重部屋所属の行司さんが贈られたもので、それを代々譲り受けているのだとか。

へぇ、そんな粋な慣習があったんですね~

ただ行司装束も、誂えるとなるとかなり値が張りますから、贈るほうは人によっては粋がらなくてはなりません。

夫の部屋の、某横綱は昇進時、「なんでこんなにお金がかかるんだー」とボヤいていたとか。

このたびの横綱二所ノ関一門
二所一門には十両格が4人、幕内格以上は3人も行司さんがいるけれど、こんなにたくさんいても、全員に贈るのでしょうか!?

またも大阪に問い合わせなければ!