天皇陛下も「おかわり！」のおいしさ

わが家に来てくれたTクン夫妻に食べてもらったのは、鶏飯（けいはん）ちゃんこ。

奄美地方の郷土料理“鶏飯”にヒントを得て、夫（←奄美出身）が考案したちゃんこ鍋です。

 

鶏飯とは、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていたころ、

島民が藩の役人をもてなすために作ったお料理。

当時、貴重だった鶏を１羽まるごと使う、いわばごちそうです。

 

ご飯のうえに、割いたゆで鶏、甘辛く煮たしいたけ、錦糸玉子と、

薬味（パパイヤのお漬物や小ネギなど）をのせ、そこに鶏がらスープをかけていただきます。

 

50年近く前、当時の皇太子明仁親王と美智子妃殿下（現在の天皇・皇后両陛下）が

奄美大島を訪問された際に召し上がり、そのおいしさにおかわりをされたといいます。

 

さて、その鶏飯を夫はちゃんこにアレンジ。

丸鶏からとったスープで、きのこ類（えのき、しめじ、生しいたけ）と油揚げを煮て、

ゆで鶏、甘辛しいたけ、錦糸玉子を入れたお椀に、具とともにスープをかけ、

薬味を散らしていただきます。

しめはもちろん、鶏飯です。

 

番組で部屋を訪れた慎吾ちゃん（SMAP）は、鶏飯ちゃんこを食べ、

「うまい、うまい」と何杯もおかわりをしたそうです。

 

実はTクンには事前に、鶏飯ちゃんこを含む、４種類のおすすめちゃんこのなかから

お好みを選んでもらうようにお願いしていました。

今回、鶏飯ちゃんこを選んだ理由は、

以前、わが家を訪れた折に食べた鶏飯ちゃんこの味が忘れられなかったからだそうです。

 

こんなふうにいってもらえて、“お相撲おじちゃん”冥利に尽きますね～